スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

野蛮人

2004年07月25日 01:32

 日々や季節、それから人間や国々のはるか後に、
 北極の海と花々(それらは存在しないけど。)、それらの絹布の上には、血の滴る肉で作られた天幕。
 勇壮な古めかしい軍楽を再生されて――それはまだ心と頭を蝕むけれど――古代の暗殺者とはほど遠い――
 あぁ! 北極の北極の海と花々(それらは存在しないけど。)、それらの絹布の上には、血の滴る肉で作られた天幕。
 やわらかなもの!
 燠、氷雨混じりの突風が降り注ぎ、――やわらかなもの!――ダイヤモンドの風混じりの雨に炎を――僕らのために永遠に炭化された大地の心が投げつけたんだ。――あぁ世界よ!――
 (かつての氷河期や炎からは遠く離れて、人はそれを聞くのです、人はそれを解るのです、)
 燠とうたかた。音楽、深淵の回転と、氷塊の天体への衝突。
 あぁやわらかなもの、あぁ世界、あぁ音楽! そうしてあそこに、漂っているよ、人影、汗、髪と瞳。それから白い涙、煮え立っているよ、――あぁやわらかなもの! ――それから北極の火山と洞穴の奥底に届けられた女性の声。
 天幕……
<Barbareについて>
 この作品の何がスゴイかというと、紡ぎ出されるイメージもさながらに、原文は全て名詞の列挙で書かれていること。『地獄の一季節』を訳していたころから思ってたのだけど、Rimbaudクンの名詞の列挙という表現はハンパじゃない。それだけで一つのヴィジョンを完成させてしまうだけの力がある。マジでスゴイ。
 名詞の列挙に動きを持たせるためには、当然動詞を運用しなければならないが、この作品を含めたIlluminationsのいくつかの作品は、名詞の列挙と同時に、形容詞と分詞を伴って、それを効果的に仕立てている。
 Barbareは、なんだかこの世の終わりと初めの、両方の意味をもたされている作品なので、読んでいて頭の中が軽ぅ~くトリップできるのではないだろうか。
関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://sousleau.blog5.fc2.com/tb.php/60-43bc0df3
    この記事へのトラックバック


    Articles


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。