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A Summer Night

2009年08月01日 14:53

4月の新宿09の16

A Summer Night
       written by Chuya NAKAHARA
       translated by Ry BEVILLE

Ah yes  a woman passes,
The color of cherry blossoms,
A woman passes  through this chest.

The sludge of paddy fields on summer nights,
These grudges grow remote―
Do mountains around the basin turn in season?

Bare feet are soothed  by sand beneath,
Eyes already opened  are left in solitary waiting,
The foggy sky at night  is black and vaulting.

The foggy sky at night is black and vaulting,
A parent's love will go to any length―
A corolla  passes through this tired chest.

A corolla  passes through this tired chest
Sometimes the gong touches the writings.
The mist is lovely  but it is hot!



chest:胸(郭)(thorax)(▼breastはchestの前部);肺、((略式))胸中, 思い
sludge:[U]泥, ぬかるみ, 軟泥, ヘドロ;半解けの浮氷
paddy fields:水田, 稲田(rice paddy).
grudge:(…に対する)恨み, 遺恨, 怨恨(えんこん);悪意((against ...)) ([類語]grudgeは他者から受けた仕打ちに対し, 許せないと感じていだく恨み. maliceは何かをされたという理由もないのに人に害を及ぼしたいという悪意. spiteはしっとや怒りから, 人に意図的に意地悪くふるまいたい気持ち.)
basin:水たまり, 池、《地文》くぼ地, 低地、(川の)流域
turn:回転する, 回る
Bare feet:裸足
soothe:〈神経・感情を〉鎮静させる, 〈痛み・苦痛などを〉和らげる, 軽くする((away))
solitary:人里離れた, 孤立した, 人跡まれな, 閑静な, 寂しい、〈人・生活が〉ひとりだけの, ひとりぼっちの, 他人とつきあわない, 孤独な;〈旅・仕事などが〉ひとりでする. ▼「ひとりで寂しい」という含みがある.
waiting:待つこと, 待機
vault:穹窿(きゅうりゅう)、アーチ型天井のような覆い e.g. the vaulting of heaven 青空、大空
go to any length:go (to) any length(s)/go (to) all [great, some, considerable] lengthsどんなことでもする, どんな苦労も惜しまない
corolla:《植》花冠
gong:(合図の)どら



春と夏の交錯する一編。『在りし日の歌』より。
さまざまな人とのかかわりについて、思いみだれる語り手の様子が鮮やかです。
vaultという単語は、私はバーネット『秘密の花園』の青空の様子で感動を覚えたことばでもありますが、やはり英語では「高い空」が「弓なりになった空」として認識されるんですね。日本人は(あるいは私は)、「空が高い」というと、どこまでも平らな大地と平行して高くなっている空を思い浮かべるのですが、英語では弓なりに空が高くなるんですね。そして、靄の夜空でさえ。




夏の夜
         中原中也

あゝ 疲れた胸の裡を
桜色の 女が通る
女が通る。

夏の夜の水田の滓、
怨恨は気が遐くなる
――盆地を繞る山は巡るか?

裸足はやさしく 砂は底だ、
開いた瞳は をいてきぼりだ、
霧の夜空は 高くて黒い。

霧の夜空は高くて黒い、
親の慈愛はどうしようもない、
――疲れた胸の裡を 花瓣が通る。

疲れた胸の裡を 花瓣が通る
ときどき銅鑼が著物に触れて。
靄はきれいだけれども、暑い!

<読み方>
裡(うち)
水田(すいでん)
滓(おり)
遐(とほ)く
繞(めぐ)る
裸足(らそく)
花瓣(くわべん)
銅鑼(ごんぐ)
靄(もや)
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