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お色気にひっかかって7年

2009年09月26日 16:24

Gozo Cliffs

【チャイルドハロルドの巡礼】第2編より、28連-29連
    バイロン作  Shallot B.訳

28.
長く起伏のない航路を、幾度も轍をつけられながらも
後には決して跡の残さない航路を、私たちは過ぎて行く。
穏やかな風を、強い風を、航路の変更を、向かい風を、
そしてよく分かっている波風の急変を、私たちは過ぎて行く。
白帆の翼を持ち海に囲まれた要塞に閉じ込められ、
船乗りたちが思い知る喜びと悲しみを、私たちは過ぎて行く。
荒天、晴天、逆風、順風――
微かな風が吹いてはやみ、狂瀾がわきおこり、
やがて明るい朝を迎えるとき、――見ろ、陸だ! 無事に着いたぞ!

29.
しかし、黙って海の精カリュプソーの島々を、
地中海の女性の住処を、通り過ぎてはいけない。
そこではまだ、疲れた人々に港が微笑みかけている。
美しい女神が泣くのをやめて、
人間の花嫁を選び取った男を、徒(いたずら)に
崖から求めるのをやめてから随分経っているけれど。
ここだ、その男の息子が、厳格な助言者メントルに促され、
高い崖から海のむこうへ、恐れながらも飛び込んだところも。
そして二人の男を失って、海の精の女王は、二重(ふたえ)の溜め息をついたのだ。


カリュプソーの図。
カリュプソーの図

googleで検索したら、どうやらかなりお色気たっぷりな女性の図が出てきました…。
そんなお色気にひっかかって7年も島にとどまって、奥さんのところへ帰らなかったオデュッセウスってどーよ…かお
(29連の「人間の花嫁を選び取った男」が、英雄オデュッセウスです。)

エーユーなんてね、みんなそんなもんですよがーん
息子のほうが少しは甲斐性があったってこと? それともただガキだったってこと?(笑)

息子(テレマコス)が海へ思い切りジャーンプッ! したのは、写真のゴゾの崖。賢人に勧められたとはいえ、けっこう思い切ったよね~…




XXVIII.

Pass we the long unvarying course, the track
Oft trod, that never leaves a trace behind;
Pass we the calm― the gale― the change― the tack,
And each well-known caprice of wave and wind;
Pass we the joys and sorrows sailors find,
Cooped in their wingèd sea-girt citadel;
The foul― the fair― the contrary― the kind―
As breezes rise and fall and billows swell,
Till on some jocund morn― lo, Land! and All is well!

course:[U](物が動いて行く)道, 道筋, 行程, 水路
track:(人・動物の通った)跡;わだち;航跡
trod:((英))…を(…の中に)踏みつける[つぶす]((into ...));〈道・場所などを〉踏み固める, 踏んで作る
gale:強い風;《気象》強風
tack:開き(ジグザグに進む船の風に対する帆げたの振り向け方);間切り(逆風を左舷(さげん)または右舷に切り換えて帆走すること)、逆風を間切ること
caprice:予知できない急変
Coop:〈人を〉(狭苦しい所に)閉じ込める, 監禁する((up/in ...)) e.g. He is always cooped up in a stuffy office. いつも風通しの悪いオフィスに閉じ込もっている
girt:…を(…で)取り囲む((by, with ...))
wingèd sea-girt citadel:四面海に囲まれた白帆の要塞(田吹)。
foul:((主に英))〈天候が〉悪い, 荒れた;〈風が〉逆の
contrary:〈風向き・天候が〉逆の, 不利な, 都合の悪い
kind:((略式))〈天候などが〉穏やかな;気持ちのよい
jocund:((文))陽気な, 愉快な, 明るい(cheerful).


XXIX.

But not in silence pass Calypso’s isles,
The sister tenants of the middle deep;
There for the weary still a Haven smiles,
Though the fair Goddess long has ceased to weep,
And o’er her cliffs a fruitless watch to keep
For him who dared prefer a mortal bride:
Here, too, his boy essayed the dreadful leap
Stern Mentor urged from high to yonder tide;
While thus of both bereft, the Nymph-Queen doubly sighed.

Calypso:《ギリ神話》カリュプソ:OdysseusをOgygia島に引き留めた海の精
tenant:(土地・家屋などの)占有[居住]者, 住人
deep:《詩》海, 大海原, わだつみ →the middle deep:地中海
Haven:((まれ))港
essay:((形式))〈…しようと〉する, 試みる, やってみる, 企てる((to do))
Mentor:《ギリ神話》メントル:Odysseusの忠実な助言者
urge:〈人に〉(…するよう)促す, 駆り立てる((to, into ...))
yonder:もっと遠くの, さらに向こうの
bereft:(…を)奪われて, 失って((of ...))
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