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酩酊

2010年01月30日 00:39

meiteicup

怒髪天を突き、とは藺相如よ、よく言ったものだ
髪の毛が逆立つ思いも
本当にあるんだね

酒は苦いものだ、とはバイロンよ、よく言ったものだ
きみの言う 酒の杯の底の
生のニガヨモギの粕の 味は確かに甘くない

酩酊した船は 舵を失って
碇を振り下ろす場所を 見失ってしまった

もはや 食欲は失せた
安い酒の苦汁を
舐めながら今夜はもう
眠ることにしよう


ランボーの『地獄の季節』に書かれている「通りで叫び声をあげる」という行為の理由がちょっとわかった気がする夜です。夫が冷蔵庫に残していた激しく安いワインを飲み干してしまいました。
酩酊の状態はひさしぶり。

さっきまで負の感情に支配されていたのですが、今はもう全てが消えてしまいました。
ランボーの酩酊の船は、限りなく美しい景色の中でぼろぼろになって沈んでいくんですね。
そんな酩酊船に憧れたまま、今日はもう眠ることにします…

おお 波よ おまえの倦怠に浴してしまった私には
もはや不可能だ 綿花を運ぶ船の航跡を消してゆくことも
旗や吹流しの驕慢を横ぎることも そしてまた
廃船の恐ろしい眼をかいくぐって航行をつづけることも

(ランボー「酔っぱらった船」宇佐美斉訳、筑摩書房、1996・98、179頁より抜粋)
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