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初夏の読書(いろいろと…)

2010年05月05日 22:03

春と同様、なんだか1冊ずつ紹介するのが徐々にモノグサになりつつあり…ざっとまとめて感想をば。

さかしま (河出文庫)さかしま (河出文庫)
(2002/06)
J.K. ユイスマンス

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凄い書物です!!
こんなに影響を受けた作品は、う~ん、バルビュスの『砲火』とかボーヴォワールの『他人の血』以来かもしれない…。
一切が想像力によるものなんですよね。
触覚、味覚、視覚、聴覚、ありとあらゆる感覚が非生産的想像による「生」を意味する。
そんな気がします。
もともと仕事がらみで手にとった本だったし、表紙もルドンのアレな感じでいっぱいで、
あんまり気が進まなかったんですが、いやいやどうして!
特に、第4章の亀の結末部(74頁)とか、第13章(233頁)とか、心にグッときます。

自由と進歩の旗印のもとに、社会は人間の悲惨な生活状態をいよいよ悪化させる手段を発見するとともに、人間をその家庭から引っこ抜き、人間に滑稽な制服をまとわせ、特殊な武器を配布し、かつて黒人が解放される以前のそれにもひとしい奴隷状態に、人間を屈従させるようになった。すべてこれ、人間をして死刑の危険を冒さしむることなく、その同胞を殺害せしめ得るようにするための処置であって、しかもそれは、一般の殺人犯人が制服を着ず、単独で、あれほど騒々しくもなく、またあれほど素早くもない武器を用いて犯す犯罪と、何ら異るところはないのである。
 なんという奇妙な時代だろう、とデ・ゼッサントは独語した。人類の利益を祈願して、肉体的苦痛を除去するための麻酔剤を完成しようと努めながら、同時にまた、精神的苦痛を増大させるための、かような昂奮剤を準備している現代とは!
」(233頁より抜粋。)

影響されやすい私は、すっかり心酔してしまいました…。現代社会の矛盾。
それはもう、産業革命からずっと尾を引いて、未だに実現できていない精神的苦痛の除去…。
でも、これって多分永遠に無理な課題のような気がします…。

次。

サロメ図像学サロメ図像学
(2003/12)
井村 君江

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これまた仕事がらみで、しかも自分のお金で買ったのではない、貴重な資料の1つ。
さすが井村先生、ワイルドのところと福音書のところ、そして最後の図像一覧には圧倒されました!
これだけ調べ尽くしたら、面白いだろうなぁ…! と。
いつかこれのオフィーリア版を作りたいです(希望的観測)。

サロメ誕生―フローベール/ワイルドサロメ誕生―フローベール/ワイルド
(2001/04)
工藤 庸子

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念願のフローベール「ヘロディアス」を読めました!
工藤さんのオリエンタリズムの研究にも目を瞠るものがありました。
秋ごろ、オリエンタリズムの本をまとめて精読するときに、参考にさせてもらいます~

ぬらりひょんの孫 10 (ジャンプコミックス)ぬらりひょんの孫 10 (ジャンプコミックス)
(2010/04/02)
椎橋 寛

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ゆらちゃん全開ですね~
首無もところどころイイ感じではあるんですが。。。
本誌の首無を知ってるだけに、もどかしい感じ(笑)
牛鬼早く出てこないかな… ちょっと繋ぎの場面をまとめた巻という嫌いがありますね!

イギリス民話集 (岩波文庫)
残念ながら、(ホントすいませんが)最後の「滑稽な話」の面白さがどうしてもわからず、この章は読まないまま既読本の棚に置きました…><; 人魚や妖精、悪魔のあたりがとてもドキドキして楽しかっただけに、…多分相性の問題ですね。
フランス幻想民話集』や『バスク奇聞集』など、
フランスの民話に較べると、悪魔や魔女よりも妖精や人魚、そして(イギリスといえば)亡霊の話がとても多いなぁと思いました。これから細々と(フランス・イギリスの)民話も読み続けていきたいなぁと思っています。

今月は『聖☆おにいさん』5巻も発売になるし、読破しなきゃいけない坂口安吾が枕元でうなっているし(泣)、
今更ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』も読み始めてしまったので、がんばって読みます!
楽しい苦行。次は「梅雨の読書」となるのでしょうか…(汗)
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