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柳の歌

2011年09月17日 22:34



【柳 柳 柳よ】
          伝承バラッド
          Shallot B.訳

1

恋人の樹の下に座る
あわれなひと ためいきまじり
胸には手を 膝には頭を
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

ためいきまじり うめいては歌う
喜びを感じない 僕の恋は終わったのだ
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

あの娘(こ)が無碍にした 僕の愛
あの娘にはなかった 真心
僕の愛にあの娘がくれたのは にくしみ
   柳 柳 柳よ

おお 恋人たちよ 僕に憐れみを (と彼は叫んだ)
あの娘の心臓 硬い石のよう
僕の嘆きなんて ものともしない
   柳 柳 柳よ

冷たい水が そばを流れ
眼にはたちまち 涙が溢れ
こぼれ落ちては ぐちゃぐちゃの顔
   柳 柳 柳よ

鳴かない鳥が 傍に座り
彼の嘆きに 耳を澄ます
しょっぱい涙が 溢れ出して
傍の石を 優しくする
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

責めないでおくれ あの娘の蔑みは明らかだ
あの娘は綺麗に生まれついた
僕は死ぬんだ その愛に
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

おお 綺麗なひとの心は頑なで
見向きもされず 僕の真心は拒まれた
   柳 柳 柳よ

屋敷でも 東屋でも 愛を野放しにするな
女なんてうわきもの きまぐれなものさ
   柳 柳 柳よ

口をつぐめるはずもない 僕はむなしく語るのさ
あの娘の嘲り軽蔑に 僕は辛抱する
   柳 柳 柳よ

さあ 叶わぬ恋をしたひとよ 僕のそばに座って
不実な恋を語る者よ 僕の女はきみのやつよりひどい
   柳 柳 柳よ

恋がたちまち消えたので 僕は柳を冠っているよ
捨てられた恋人たちの冠は みんなの目にとまる
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

2

悲しみに ひしがれて
軽蔑から 生まれ出て
手痛い仕打ちに 僕はまだまだ語るのだ
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

酷い恋人 耐えてる僕の傷心
僕の苦しみを見て 優越感にひたり喜びを感じるなんて
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

僕の前に立ち尽くす
心ないあの娘へのためいき
   柳 柳 柳よ

ためいきが僕に言うことに
望みなく死ぬように
友よ 柳の冠か僕を 僕の墓に吊り下げてくれ
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

僕の眠る墓に この柳の冠を
あの娘を知っている みんなの見えるところに掛けてくれ
あの娘が不実と分からせてくれ
   柳 柳 柳よ

「ここに眠る者は たいそう甘美な毒で死んだ」と
このことばが墓碑となり
ひとの目に触れますように
   柳 柳 柳よ

あの娘に手酷く蔑まれる僕の愛
無碍に笑われる僕の悲しみ
   柳 柳 柳よ

僕はあの娘に牙は剥かない
だって一度は愛してその名を大切に思ったから
   柳 柳 柳よ

あの娘の名は 耳に優しく
愛しい名前が 軽やかに僕の心に光を与えた
   柳 柳 柳よ
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ

それは僕の慰めとなり そして僕の悲しみとなった
今は僕を苛むけれど かつては安らぎをくれた
   柳 柳 柳よ

さよなら、綺麗で心ないあなた
僕の呼吸とともに悲しみも終わる
   柳 柳 柳よ!
きみは僕を嫌って
僕はそれで死んでゆくけど
僕はきみを愛しているよ
   柳 柳 柳よ!
   柳 柳 柳よ!
   歌え おお 頭に戴く青い柳よ



トマス・パーシーの『古謡』より。
シェイクスピア『オセロー』の4幕3場でデズデモーナが歌う曲のレパートリー編です~。

ただの失恋の歌だと思っていたら、
なんと主人公は男の子で、失恋して死んじゃうんですねぇ…(ー_ー;)
どうなんだ、この展開…(汗)

とりあえず、メロディーラインがとても綺麗な歌なので、ご紹介。
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