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おお 我が歌を歌え

2011年11月06日 19:18

【おお 我が歌を歌え】
   トマス・チャタトン 作(『武人イーラ』第4話より抜粋)
   Shallot B.訳

おお 私の歌を歌っておくれ
おお 私とからい涙を流しておくれ
もうお祭りの日には踊らないで
川の流れてゆくように
   愛しいひとが死んだのよ
   悲しい柳の樹の下の
   その死の床へと就いたのよ

髪 冬の夜の漆黒のよう
肌 夏の雪の純白のよう
顔 朝の光の唐紅のよう
お墓に冷たく臥している
   愛しいひとが死んだのよ
   悲しい柳の樹の下の
   その死の床へと就いたのよ

鳥の囀る そのように 優美に語り
早く踊る そのように 素早く考え
巧みな太鼓 そのように 強く闘い
おお 柳のそばに臥している!
   愛しいひとが死んだのよ
   悲しい柳の樹の下の
   その死の床へと就いたのよ


今年の始めに伝記を読んだ、チャタトンの詩のひとつです。

この部分的に訳した詩は、『武人イーラ』(1768-69年(15-16歳)ごろ作成)というすごく長い(850行にも及ぶ)物語詩で、チャタトンが15世紀の英語を真似て作ったもののひとつです。

場面は、イギリスの都市ブリストルの城で、武人イーラが出陣したあとの寂しさを、新妻のバーサが嘆いているので、侍女のエグウィナが吟遊詩人を連れてきて歌わせているところです。その歌がコレ。(宇佐美道雄『早すぎた天才 贋作詩人トマス・チャタトン伝』56頁参照。)

何気に『ハムレット』のオフィーリアの歌と似てんなぁ、と思ったりしましたが…。
リフレイン部分は、よくある小唄のフレーズなのかしらん。



この挿入歌の全文はこちらから。

O sing unto my roundelay,
O drop the briny tear with me;
Dance no more at holyday,
Like a running river be:
My love is dead,
Gone to his death-bed
All under the willow-tree.

Black his cryne as the winter night,
White his rode as the summer snow,
Red his face as the morning light,
Cold he lies in the grave below:
My love is dead,
Gone to his death-bed
All under the willow-tree.

Sweet his tongue as the throstle’s note,
Quick in dance as thought can be,
Deft his tabor, cudgel stout;
O he lies by the willow-tree!
My love is dead,
Gone to his death-bed
All under the willow-tree.
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