幼かりし頃 [Ⅲ]

2004年08月23日 02:24

 森には一羽の鳥がいて、彼の歌が貴女を呼びとめ、貴女は頬を赤らめる。
 鳴らない大時計がある。
 白い獣が巣をつくった水溜りがある。
 降りてゆく大聖堂と上ってくる湖がある。
 雑木林には棄てられた小さな四輪車がある、それは林の獣道を、疾走してゆく、リボンで飾られて、降りてゆく。
 衣装を身にまとった小さな役者たちの集団がある。森の隅の抜け道に見えている。
 最後に、人が飢えているとき、渇いているときに、それを追い払う誰かがいる。
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