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チャーチルの墓

2012年10月26日 19:12

チャーチルの墓
   文字通りに捧げられた事実

     作 バイロン
     訳 Shallot B.


一季節の彗星を燃え立たせた男の
墓の傍に私は立った。
私には、あらゆる墓所でもっともつつましいものが見えた。
そして、少なからずの悲哀と畏れをもって、
野ざらしになっている芝草と、
周囲には読まれないままになっている人知れぬ名よりも
判然としない名の刻まれた、黙したままの石とに目を遣った。
そして私はその墓地の庭師に訊いた。
半世紀のうちに厚くなった数々の死を通して、
異邦人たちはこの植物に彼の記憶を負わしめることがあるのかね、と。
やがて彼はこう答えた。「そうですねぇ、どうしてたびたびやって来る旅人たちが
このように巡礼者たちになってしまうのかは、わしにはわかりません、
このひとはわしが寺男になるまえに死んじまったんで、
わしがこの墓を掘ったんじゃないんですよ。」
そして、これが全部なのか? 私は思った、
それでは我々が不死の被き物を剥ぎとるか? そして、未来永劫、
名誉や光輝の何がこの枯渇を忍ばねばならないのかを
私が知らずにいることを切望するのか?
それほどはやく、それほどうまくいかずに?
我々が踏みつけているすべてのものの設計者は、
というのも<大地>は墓石に過ぎませんからね、
粘土から記憶を救い出そうとしたんですよ。
我々が夢想家にすぎないというすべての人生が
ひとつのものとなって終わりを迎えなければならないということがなければ、
さだめし[死体の]粘土の混合物はニュートンの思想を混乱させるでしょうね、と私が言うと、
彼は、所謂昔日の<太陽>の黄昏時をとらえて、こう話した。
あなたのご存知の、この選ばれた墓にいる男は、
そのご時世じゃ、もっとも有名な物書きのひとりで、
それで、旅人たちは彼に敬意を払い、少し離れて
立ちわびるんだと、わしゃあ思うんですよ。
わしはといえば、あなたさまのお気に召すことは何であれ
敬意を払いますがね。
そこで、とてもいい気になって、
不自由ながらも、たくさんとっておいたのだが、
私はポケットの隅から何枚かの銀貨を取り出した。
つまり必然その男に銀貨をくれてやったのだ。
笑ったね、私にはおまえさんがわかったよ、賤しいやつらだ!
その間中、私の親しみをこめたことばが真実を物語るのだろうからね。
私ではなく、おまえさんたちが愚か者なのだよ、というのも、
深いもの思いを抱えて、優しい眼差しをして、
その老いた寺男の根っからのお説教を、
<薄暗さ>と<名誉>と、
<栄光>と<世評>の<虚無さ>のあるお説教のうえに、
私は[住んで]いたのだからね。


今回の論文の副産物第2弾。

チャーチルさんは、バイロンのお気に入りの物書きのひとりで、18世紀のひとです。
(イギリスの首相になった人ではありません。)

逸話では、バイロンがチャーチルさんのお墓参りに行ったときに、夕暮れで、
墓の上で横になったらしい…相変わらずネタみたいなひとですね、バイロンって…(^^;)

考えてみたら、バイロンの人生、ネタかもしんない…(汗)
(こんなこと言ったら学会の先生方に叱られますね><;)
でも、みんなにこんなに思い出してもらえて、嬉し恥ずかしだろうけど、
幸せだよね。バイロン。おねーちゃんもね。



Churchill's Grave

I stood beside the grave of him who blazed
The comet of a season, and I saw
The humblest of all sepulchres, and gazed
With not the less of sorrow and of awe
On that neglected turf and quiet stone,
With name no clearer than the names unknown,
Which lay unread around it; and asked
The Gardener of that ground, why it might be
That for this plant strangers his memory tasked
Through the thick deaths of half a century;
And thus he answered -"Well, I do not know
Why frequent travellers turn to pilgrims so;
He died before my day of sextonship,
And I had not the digging of this grave."
And is this all? I thought, -and do we rip
The veil of Immortality? and crave
I know not what of honour and of light
Through unborn ages, to endure this blight?
So soon, and so successless? As I said,
The Architect of all on which we tread,
For Earth is but a tombstone, did essay
To extricate remembrance from the clay,
Whose minglings might confuse a Newton's thought,
Were it not that all life must end in one,
Of which we are but dreamers; -as he caught
As 'twere the twilight of a former Sun,
Thus spoke he, -"I believe the man of whom
You wot, who lies in this selected tomb,
Was a most famous writer in his day,
And therefore travellers step from out their way
To pay him honour, -and myself whate'er
Your honour pleases," -then most pleased I shook
From out my pocket's avaricious nook
Some certain coins of silver, which as 'twere
Perforce I gave this man, though I could spare
So much but inconveniently: -Ye smile,
I see ye, ye profane ones! all the while,
Because my homely phrase the truth would tell.
You are the fools, not I -for I did dwell
With a deep thought, and with a softened eye,
On that Old Sexton's natural homily,
In which there was Obscurity and Fame, -
The Glory and the Nothing of a Name.
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