『瀧口修造 夢の漂流物』展(世田谷美術館)

2005年03月27日 22:16

 瀧口修造の展覧会、『夢の漂流物』(By 世田谷美術館)。彼の詩作はシュルレアリスムの時代を反映していて、個人的にはスフィンクスのことを歌っていた作品と、色彩の歌(特に黄色を詩にしていたところ)が素晴らしいと思ったのだけど、それ以上に、彼自身の絵画作品には惹かれるものがあった。
 青と黒と赤と白と…樹木と岩を思い起こさせるような小さな絵に込められた夢。あるものは夜を、あるものは樹氷を、あるものは朝焼けを。鮮やかな色彩と光景が小さな小さな窓からのぞいている。情念の一切が排除されているから、尚更美しいと思えてくる。ただそこに拡がっている世界…。
 ブルトンとか、ランボオとか、ホアン=ミロとか、駒井とか、好きな作家・芸術家・詩人の名前もたくさんあった。「よく集めたなぁ」って感もあったけれど、でもやっぱり瀧口自身の作品が興味深いのではないかなぁ…?


<シュルレアリスム風味> written by Shallot B

ひるがえっているのは 夜空のカーテン
それとも真昼の 灯火か
紺碧が包み込むのは まぼろしか

枯れて褪せた薔薇色は
ぬばたまの箱に眠ります
くるくるまわる レコードが
消えた音色を奏でます

乱雑な書斎の書物に埋もれて
失われた真実はいま いづこ?
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