スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

流浪人―るろうに―

2005年02月02日 02:44

7月30日 TrackBack
 惨めな兄貴だ! 奴のお陰で、なんてヒドイ夜だったんだろ!「俺はこの計画に対する熱意を捕らえきれていなかった。俺はヤツの劣等感を手玉にとっていたのさ。自分の失敗のせいで、俺たちは追放の身に、奴隷の身に、舞い戻るんだろう。」奴は僕に、めちゃめちゃ奇妙な不運や無罪を推測してくれたよ、奴は不安がらせるような屁理屈を付け足しやがった。
 僕はその悪魔みたいな博士に、鼻で馬鹿にしながら反駁しては、しまいに窓へと行ってしまった。珍しい音楽の帯をすり抜けて、平原の彼方に、僕は未来の夜の、華やかな幻影を創り出していた。
 どことなく健全なこの遊びのあとで、僕は藁布団に倒れこんだ、そしてほとんど毎晩、眠ったかと思うと、可哀相な兄貴は起き上がって、腐った口、引き裂かれた眼、――奴はそんな自分を夢にみていたのさ!――馬鹿げた苦悶の妄想をわめき散らしながら、僕を居間へと引きずり出すのだった。
 結局、心から誠意を込めて、僕は奴に約束しちまった、太陽の息子っていうものにしてやるよ、だなんて。――そして僕たちは洞穴のワインと街道のビスケットで空腹を満たしながら、僕自身、そうしてやる場所と方法を探さなくちゃ、って焦っていたんだよね。
関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://sousleau.blog5.fc2.com/tb.php/87-fc69861f
    この記事へのトラックバック


    Articles


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。